ポーカー初心者が最初につまずきやすいのは「ルールの多さ」。しかし実際は、基本の流れを覚えればグッと敷居が下がります。本記事では、テキサスホールデムのルールを基礎から丁寧に解説。
カードの役やアクションの意味、進行の流れだけでなく、注意点や練習法まで幅広くカバーしますので、これさえ読めばすぐに実戦投入できます。
1. ポーカーの基本:カードの役と強さ
役 | 説明 | 成立条件 |
---|---|---|
ロイヤルストレートフラッシュ | 最高峰の役 | 10‑J‑Q‑K‑Aを同スートで揃える |
ストレートフラッシュ | 5枚連続&同スート | 例:5‑6‑7‑8‑9♠ |
フォーカード | 同番号4枚 | 例:7‑7‑7‑7x |
フルハウス | 3+2の組合せ | 例:K‑K‑K‑3‑3 |
フラッシュ | 同スート5枚 | 例:♣A‑♣3‑♣7‑♣J‑♣Q |
ストレート | 5枚連続数字 | 例:4‑5‑6‑7‑8 |
スリーカード | 同番号3枚 | 例:9‑9‑9‑x‑y |
ツーペア | 2つのペア | 例:Q‑Q‑5‑5‑x |
ワンペア | 同番号2枚 | 例:J‑J‑x‑y‑z |
ハイカード | 最も強い単枚 | 役なし。例:A‑K‑9‑4‑2 |
★序列が分かれば、どの役が強いか瞬時に判断できます。
2. 基本行動(アクション)の意味
- チェック:誰も賭けていない状態で「続ける」意思表示。
- ベット:初めてチップを賭ける。
- コール:前の人と同額で参加。
- レイズ:さらに上乗せして強気に。
- フォールド:手札を捨てて降りる。
- オールイン:手持ち全チップを賭ける。
3. ゲーム進行の4ステップ

テキサスホールデムは、各プレイヤーに2枚の「ホールカード」を配り、場に公開される最大5枚の「コミュニティカード」と組み合わせて役を作るゲームです。ゲームは次の4つのステージで進行します。
① プリフロップ(Pre-Flop)
ゲーム開始時、すべてのプレイヤーに裏向きの「ホールカード」が2枚ずつ配られます。そして、ブラインド(強制ベット)を支払ったスモールブラインド(SB)とビッグブラインド(BB)を除いたプレイヤーから順にアクションが始まります。
この段階では、以下の行動が可能です:
- フォールド:手札を捨てて降りる
- コール:BBと同額を支払って参加
- レイズ:BB以上を賭けて参加
戦略の鍵は「ハンドレンジ(参加していい手札の範囲)」を守ること。初心者は強い手(ペア、同スートの高カードなど)だけで参加するのが基本です。
② フロップ(Flop)
次に、ディーラーが中央に共通カードを3枚オープンします。これが「フロップ」です。ここから、ホールカードと組み合わせて役を作っていきます。
アクションはSBまたは残ったプレイヤーの左隣からスタート。前のラウンドで誰かがレイズしていれば、その人の次から行動します。
フロップ時は「ドロー(役になりそうな状態)」の可能性が出てくるため、ベットの額や相手の様子を慎重に見極める必要があります。
③ ターン(Turn)
続いて、4枚目の共通カード「ターン」が場に出ます。この1枚で役の完成や崩壊が起こりやすくなるため、ゲームの転機となる重要な場面です。
この時点での戦略は、以下が中心です:
- フラッシュ・ストレート完成か?:自分や相手の手に可能性があるかを見る
- ポット管理:不要にチップを増やさず、降りる選択も
ブラフを混ぜるプレイヤーも増えてくるので、相手の動きやベットタイミングに注目しましょう。
④ リバー(River)
最後の5枚目の共通カード「リバー」が公開され、これでカードはすべて出そろいます。ホールカード2枚+共通カード5枚から、最強の5枚を選んで勝負します。
このラウンドでは、相手を「降ろす」ための最後のチャンスでもあり、「勝ちを確信してベットする」か「チェックして様子を見る」かの判断が求められます。
初心者の場合は、無理に勝負を仕掛けるのではなく、ハンドの強さとポットの大きさを冷静に見て判断することが大切です。
★ 最終ステップ:ショーダウン(Showdown)
リバー後に複数人が残っていれば、ショーダウンが行われます。残ったプレイヤーたちが自分のホールカードを公開し、役の強さで勝敗を決定し
4. ポジションの重要性
ディーラーボタン(BTN)右のスモールブラインド(SB)、その右のビッグブラインド(BB)。BTNは最後にアクションする最有利ポジション。他にUTGやミドルと呼ばれる位置もあり、行動順によって戦略が大きく変わります。
6. 初心者が気をつけたいポイント
- フォールドする勇気を持つ
…無理せず捨てる判断は勝ちに繋がる。 - 公正なブラインド操作
…チップは分かりやすく整えて置こう。 - 他人への過剰なアドバイスはNG
…マナーとして節度を。 - オンラインでは通信切れに注意
…自動フォールドされる可能性あり。
7. 練習方法:楽しみながら身につけよう

- 友人とカード&お菓子でミニゲーム形式。
- 初心者向けアプリや簡易PCゲームで流れを体験。
- 動画を見て流れを頭に入れてから実戦に挑む。
- 役やアクションは紙に書いて反復練習。
まとめ
本記事では、カードの役からアクション、進行図解、注意点、練習法まで幅広く解説しました。まずは自分の理解を深め、公平な初心者卓で“実戦”を通して経験を積むことが上達の近道です。慣れてきたらブラフや読み合いの心理戦にも挑戦してみてください。
FAQ
Q. どの役から覚えるべき?
→まずは「ペア」「ストレート」「フラッシュ」の3つが実践で形になりやすく覚えやすいです。
Q. オールインはいつ使う?
→手札が圧倒的に強い時か、相手を降ろしたい時だけ。頻繁に使うと読みやすくなります。
Q. ポジションはどう活用する?
→BTNなら相手の動きを見て判断、早めの席では安全にプレイする基本戦略を。
Q. 練習におすすめのアプリは?
→日本語対応の練習アプリや無料のPCサイトを使って、実際の流れを繰り返し確認しましょう。
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